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第8回読書会レポート

読書会事務局の@marunireです。

第8回読書会を5月13日(日)と5月16日(水)の2回にわけて開催しました。
このうち、5/13の議事録と5/16の備忘録についてご報告します。

<休日組>
日時:2012年5月13日(日) 14:00~16:00
場所:ルノアール 新宿3丁目ビックスビル店
課題図書:『インビジブル・エッジ』(第7章~第8章)
発表者:@amulet2409さん(第7章)、@ama_sciさん(第8章)
参加者:3名(@amulet2409さん、@ama_sciさん、@minotsu_tym
議事録:@minotsu_tym

■第7章
・単純化戦略
シンプルで使いやすいものは良い(例:iPod、Windows)。
iPodに見る単純化戦略の成功は優れたプロダクトデザイン。
プロダクトデザインと知財との関係は密接であり、デザインと知財の両方を意識するため、
単にデザインという言葉ではなく、「アーキテクチャ」(戦略的設計)という言葉を使用する。


・フロントランナーゆえの難しさ
 筆者は、第7章でIBMのパソコン事業の例を紹介。
 しかし、例は豊富だが、良い「アーキテクチャ」を作るための具体的な方向性は示しきれていないのでは?
 これは確かに難しい問題で、本章でのIBMの例でみると、「フロントランナー」ゆえの難しさがあったのではないか。
 フロンランナーは時として、「とにかく市場に最初に出る、それから先は市場に出てから考えよう」、ということがある。
 今回のIBMの例は、後述の先を見通すことの難しさを示しているのではないだろうか。

 
・中心を見誤った
 P291の図17で、IBMは自身の保有するIBMハードウェアをコンピュータの世界の中心と思っていたのでは。
当時、アプリケーションが金のなる木と思われていなかったはず(ビル・ゲイツも?)。


・先を見通すことは難しい
 IBMの例から見て、先を見通した戦略立案というのは難しい。
 これを特許出願戦略で見たときも同様のことが言えるのでは。
 「出願することに意義がある」という時代ではなくなった。
権利行使やライセンス収入まで見越した特許出願は、出願時点で先を見越して行う必要がある。



■第8章
・ゼロックス~知財強化により成功し、知財強化によりつまずいた
 強力な特許網を構築し、他社の参入を排除。
 しかし、米国内の独占禁止政策により知財を開放。日本企業を含めた他社の参入を招く。


・自然の摂理
 ゼロックスだけに起きた不運・例外と言い切れるか?
 フロントランナーで居続けようとしたときに起きる自然の摂理とも言えるのでは。

・「やさしかった」アメリカ
 1950~1980年代、日本企業は、主にアメリカ企業と約35,000件以上のライセンス契約を結んだ!?
 「日本はアメリカの技術をマネした、盗んだ」、
 または、「独自の技術と、アメリカ企業との粘り強い交渉の末に技術ライセンスを勝ち取った」、
とこれまで教えられてきたが、それは何だったのか?当時の通産省の努力によるものか?
 しかし、1970年代後半は、反動でアメリカはプロパテントになり、日本企業に対する訴訟の提起が活発になる。

・知財保護は国の産業政策
 イングランドと日本は島国であること、天然資源がないこと、産業促進(特許活用)で経済大国となった点で似ている。

・知財開発の5段階~韓国企業の台頭
 1990年代から韓国企業の特許出願が増え始める。最近ではさらに増加。
 特にサムスンは躍進。知財開発の第5段階の「知財で利益を生む」に至っているのではないか。

・次の「イノベーション大国」は?~「コピー大国」中国での特許戦略
 中国では特実意商の出願が急増。コピーやニセモノも多いが、中国の技術力も高まっている。
 2000年頃まで日本企業も、中国への特許出願に積極的でないところが多かったと思われる。
 特許化しても模倣される。何の意味がある?」との声も。
 しかし、中国でも出願して権利化しないと、始まらない。
 冒認出願やコピー品が出回ってから、出願を慌てても遅い。
 中国での知財戦略が欠かせなくなってきている。


■所感 (by @minotsu_tym)
 今回、読書会の範囲について読み込み不足で不安でしたが、
@amulet2409さん、@ama_sciさんが、非常にわかりやすくまとめて発表して下さり、
内容がよく理解できました。議事録を残すに当たり、また本書を読み返し、
理解を深めることができました。
 1950~1980年代、日本企業がアメリカ企業と大量のライセンス契約を締結していたことは非常に驚きでした。
この点、出典はどこなのか、原書をお持ちの@ama_sciさんに教えて頂けると・・・(笑)
 3人での少数の開催でしたが、じっくりお二人の話を聞くことができ、とても有意義でした。


<平日組>
日時:2012年5月16日(水) 19:00~21:00
場所:カフェ・ド・ボア(新宿
課題図書:『インビジブル・エッジ』(第7章~第8章)
発表者:@marunire(第7-8章)
参加者:6名(@szkmtkさん、@yukapii_sさん、@furyoshainさん、@yng4さん、@marunire、他1名)
備忘録:@marunire

■備忘録
 共有フォルダに入っている公開版と当日に配布されたバージョンでは、多少内容に相違がありまして、
 当日版では、プラットフォーム化の事例としてYAMAHA-VOCALOIDついてもうすこし触れました。
 また規格策定リスクについて、RAMBUSとUSB vs IEEE1394について紹介しました。単純化戦略の弱点についてHold-upという問題点について紹介しました。
第8章では、中国の躍進について、国家としての標準化戦略について紹介し、NETACのような知財活用企業がすでに中国でも台頭しているということから、では日本の知財戦略はどうなっているのか?という点からTLOってどうなったのだろー?大学の知財の現状にについてメンバーよりコメントをいただきました。

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