第44回読書会レポート


第44回知財系読書会 (1/25)
日時:2018年1月25日(木) 19:00-21:00
場所:京橋区民館
「ビブリオバトル」参加者が本を持ち寄り紹介する。紹介10分+質疑5分程度。

参加者:
東京支部:amulet kawamura maruoka shun5_f(記録者) Takeshi 讃岐屋
中部支部:KMDさん(skype参加)

(発表順)
「ひとつ上のアイディア。」
https://book.impress.co.jp/books/2188 ←20年近く前の本で、新装版あり。

コピーライターの眞木準氏が、クリエーター20人にアイディアを生み出すやり方をインタビューしてまとめた本。
特に眞木氏のコメントだけ読んでも面白い。

特に印象に残った文章 ・眞木準 ブレストはただ出席するだけでは意味がない。
           ・おざわまさみつ まず枠をつくる。

忘れ物の思い出し方:どういう時に思い出すかを暗示にかける。

「サイエンス異人伝」
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062579087
以前の読書会、課題図書「破綻する特許」の時に一部紹介。

タイトルはサイエンスだが発明に関する章が多い。
主に19世紀ドイツ(を中心とした欧州)と20世紀前半アメリカの2部に分けて列挙。
欧州ではギルド等専門家の圧力で発明が受け入れにくかったのに対して
米国は専門家がいなかったので新しいものを受け入れる土台があった。
欧州では飛行機は空を飛ぶというロマンを追い求めていたのに対して
ライト兄弟は安全に空を移動する道具の追求に徹していたというのが特に印象的だった。

「銀二貫」
http://www.gentosha.co.jp/book/b4319.html
元は漫画原作者。その後今の名前を変えて作家になる。「みをつくし料理帖」など

主張:「これは知財小説である。」
江戸時代の大阪、敵討ちを銀二貫で「買われた」主人公が幾多の困難を乗り越え
寒天を作って成功し幸せになる話。
知財的な部分 ・ライバル店の産地偽装を指摘
       ・こしの強い糸寒天を作り「独占的に」菓子屋に使用を認める
       ・寒天を使った羊羹を作った時は多くの菓子屋に使用を認め競わせる←「オープン戦略」

「調べるチカラ」
http://www.nikkeibook.com/book_detail/32188/

知財に限らず情報を調べる時のノウハウをまとめた本だが、心構えや精神論的な記載が多い。
ノウハウとしてはグーグルのより良い使い方等。
「フェイクニュース」に関しては、一次情報にあたることの重要性を言っている。

【ここで休憩】

「喧嘩の作法」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5048 ←課題図書候補になったことあり
アフリカの知財に興味を持って探したが、この本くらいしかなかった。

各国の法律に詳しくなるだけでなく、その国の事情や思惑を知ることが大切。
某国の判事に「この国の基本判例となって名前が残るような公正な判断をお願いします」と
名誉欲をくすぐって(あと羊羹のプレゼントも!)判決を勝ち取ったこともあり。ただし不正なことはしない。

「久慈さんは穏やかな雰囲気で喧嘩とは結びつかないタイプ」とのコメントあり。

<讃岐屋> 「決定版 年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書」
https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761270148

演習形式風に紹介。
 Q1 コンサルの種類の中で安定高収入なのは?
 A1 パートナー型。他にプロジェクト型、アドバイス型、ワークショップ型。
 Q2 経営者の悩みTOP3は?
 A2 「人間関係」「仕事のやり方」「お金」の着眼点
 Q3 自分の値付けを何と比較して提示するか?
 A3 社外No.2だが報酬は新入社員以下で(競合相手とは競わないのが上手い!)

「運は数学にまかせなさい」
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/90369.html ←URLは文庫版

「モンティ・ホール」問題について紹介。(例えば https://mathtrain.jp/monty 参照)
今では確率が変わるという説が有力だがなかなか説明されても納得しにくい。
掛け金を2倍にし続けると最後には勝てるという説も載っているが「原資が尽きる」として否定済。

大学の確率の授業で宝くじの買い方(1枚だけにしろ!)の講義があったのが興味を持つきっかけ。

この話の続きとして書名のみ紹介されたのが「図解・ベイズ統計「超」入門」
http://sciencei.sbcr.jp/archives/2013/12/si_1.html ←薄さの割に高価だが、内容的には満足できる。

(ここでKMDさん離脱)

科学の経済学
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7081.html
技術ではなく「科学」と経済がどう結びつくかに興味を持った。

知財との関わりでは、特許は「いち早く発表する」という科学者の考え方をは異なるが
特許によって科学者の行動が制限される度合いは他の要因ほどではない。
著者はアメリカの「科学」経済学の専門家なので、いわゆる「金にならない」研究に対する考察はあまりなかった。

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読書会全体の意見
・多様な本が紹介されたのは面白かったがビブリオ「バトル」にはなりにくかった。
・課題図書候補になりそうなのが「調べるチカラ」「喧嘩の作法」くらいか。

なおこのあと4人で新年会を行い、活発な議論がなされましたwww



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