第51回読書会レポート



第51回知財系読書会 議事録

日時:2019年9月18日  19:00-21:00
場所:堀留町区民館4号室和室
課題図書:友利昴『オリンピックVS便乗商法 まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』

第1章
【善意を踏みにじるアンブッシュ規制】学校等での壮行会が規制されたことが昨年大きな話題になった。
・IOCはマスメディアの露出を特に気にしているようだ。
・アンブッシュにはならないであろう批判的ツィートは規制されるのだろうか?
・アンブッシュと思われる行為を禁止する内容がチケットには記載されている。
・マラソンの様なオープンな会場で本当に規制できるかは疑問。
第2章
【選手にパンを売ってはいけないのか。】そもそもIOCに禁止する権利があるのか?(ないだろう)
・日本は契約に対する意識が低いが、事例を見ると日本だけではなく外国でも曖昧なようだ。
・選手村がクローズな空間ならこういう制限を課する事も有り得るのでは(本当にクローズかは不明)。
・今の時代なら、問題となる画像部分をAIでマッチングさせ即時にボカシを入れることが可能ではないか。生放送は数秒のディレイを入れるのが当然(NHK紅白等)。
・過去のアンブッシュCMはYouTubeにあると思う。→最近はCMばかり。IOCが公式スポンサーになったら消えるかもしれない。
第3章
【写真はいいが動画はダメ】写真は撮影者が著作権者で本来IOCに権利はない。アイドルのコンサートの場合は肖像権の観点から禁止している。肖像権として保護されるのは顔だけで、姿かたちまで権利はおよばない。肖像権やパブリシティ権は法律に規定はなく判例によって確立している。
・オリンピック関連の商標保護は第4条1項6号の規定。
<具体的には審査基準に記載 https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/trademark/kijun/document/index/15_4-1-6.pdf  >
・スーパーのオリンピックは商標を持っていない。
<確認したところoscロゴ(最初の社名である(株)オリンピックショッピングセンターに由来)は1988年出願の商標登録2228520他が権利存続中。Olympicの文字が入った商標は商願2007-68565等が拒絶。>
第4章
【「おめでとう東京」もアウトの衝撃】専門家の見解も結局はJOCの態度を示しているに過ぎない。
【オリンピック表現自粛ムード】ワールドカップ等と違ってオリンピックは都市の開催。だからリオではなく「ブラジル」なら言い逃れができる。
第5章
・本当に東京オリンピックは成功するのだろうか。真夏の開催では死者が出てもおかしくない。
・愛知万博ではミストカーテンが功を奏していたが、五輪では客席の密度が高いので疑問である。
・学生のボランティア、特に内申点を楯にして募集するのはおかしい。

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■第51回知財系読書会 開催予定

1.課題図書 友利昴「オリンピックVS便乗商法: まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘」
https://www.amazon.co.jp/dp/4861827264/
2.発表者:@ama_sci
3.日 時:9月18日(水)19:00-21:00
4.場 所:中央区立堀留町区民館4号室和室
 東京メトロ日比谷線小伝馬町駅下車3番出口 徒歩5分
 東京メトロ日比谷線または都営地下鉄浅草線人形町駅下車A5番出口 徒歩5分
 都バス「秋26秋葉原-浜町中の橋-葛西」堀留町下車 徒歩2分
リンク先の地図をご覧ください。
https://www.nihonbashi5-chuo.tokyo.jp/horidome/

■自由競争と企業努力の賜物であったはずのアンブッシュ・マーケティング(便乗商法)は、いかにして悪質な「寄生商法」になってしまったのか?オリンピック委員会の主張する「使ってはいけない表現」には本当に法的根拠があるのか?2020年東京オリンピックが迫るいま、知財・商標保護に精通する著者が、オリンピック組織の身勝手な主張を精査。どこまでがセーフで、どこからがアウトなのか?線引がまったく不透明ゆえに「忖度」による自粛ムードに覆われるなか、豊富な事例を交えて確かな「答え」を提示する。マーケティング、広告宣伝、知的財産、そしてオリンピックにかかわるもの必読の書。

御用とお急ぎでない方は是非お越しください。
事務局連絡先:marunire@yahoo.co.jp
題名を「第51回読書会」としてください。