スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第38回読書会レポート (1/14)



第38回読書会議事録

日時  :2017年2月14日19:00~21:00
場所  :八丁堀区民館
課題図書:UXの時代――IoTとシェアリングは産業をどう変えるのか 松島聡著、英治出版
参加者 :@ama_sciさん(発表)、@yng4さん、@shun5_fさん、maru(記録)4名

1.シェアリングリサイクルの波

  本書では広告、個人情報回収のビジネスモデルについて一切ふれず。p.13に至ってはことさら
  述べるべきか?と疑問。限界費用社会という言葉が好き。
  垂直から水平へ構造変化の流れ、企業も知財など別会社化してフラットな組織になっている。
  ニューエコノミといえば聞こえがいいが、60年代から言っているのでは?
  アマゾン、GOOLE、GE、トヨタの流れは、分かりやすい。
  P.40 iPHONEの戦略。CLOSE戦略でありながら、アプリをOPENにしてすそ野を広げた。うまいやりかた。、
  P.43 グラフの見せ方が気になる。100%でなくぎざぎざになるほうがしっくりくる。
     自社開発はコア特許が残るタイプ。日本の自社開発が少ない気がする。
     ここの外注とは下請けを言っているのか?グループ企業内への下請け??
  P.45 バブルの時期は異業種参入が盛ん、新日鉄がカランコエを販売。みんなバイオに手を出した。
    しかし、結局本業へ回帰した。

2.IoTでつながる
  ラズパイ
  P.48 Z80 とラズパイは違う。ネットにつながることがすごい。ハンズオンが流行っている。
  Raspberry PiとArduinoでちょっとしたネットワーク、CPUが、USB、Ethernet、HDMI介して外界と接続する・

  SORACOM
  NTTドコモとの仮想移動体通信事業者(MVNO)契約を締結し、NTTドコモの基地局を利用するIoT基盤。
  専用線でプライベート化できる。情報のもれの心配が低減。外から家電を操作できる、。しかし、それが怖い。
  スマホの電池がすぐなくなるという怖さ。情報を垂れ流している証拠に人々気づいてない。

  SDN Software Defined Networking
  インフラ全体の制御によって、マクロに俯瞰してみることができる。
  大資本、財閥の戦い。
  鉄道など事故なども制御可能、2社選択できなくなる。
  コアは某Nが握っている。バックボーンを握っているため某Nが強い。
  大手が囲い込んで独占すると怖い。

3.ビジネスへの移行
P.73 WORKINGシェア
誰の特にもならない。
本書から価値的なことはなし。

P.94 無限のリソース活用法
ここで日本型というが、脱するのは難しい。
カード社会になると物流の履歴が取得できる、全部把握できる監視社会。
スイカで交通人の混み方が把握できる。
捜査当局に流れている??
スマホは片棒を担いでいる。

忘れる権利というが消してくれない。一般時から見えなくしているだけ。メンテしている人はパート、某ネッセ事件もそれでデータを抜かれた。

(備忘)
ビジネスモデル特許とIoTは親和性ありかも!?
通信に詳しい@yng4さんから有意なコメントを多数いただきました。大変勉強になった。





第38回読書会
スポンサーサイト

第37回読書会レポート (12/18)



第37回読書会議事録

日時  :2016年12月18日13:00~15:00
場所  :佃区民館
課題図書:特許情報分析とパテントマップ作成入門 改訂版 野崎篤志著
参加者 :@sanukiya1さん(発表)、@amuletさん、@akikokaさん、hikitaさん、maruokaさん、@tparkm(記録)

1.演習課題の説明

  演習を行うにあたって具体的な演習を設定した。
  「ドローンを使った宅配サービスの実証実験の開始を機会に、宅配ボックスメーカーが取り組むドローン配送用宅配ボックスの開発を開始したい」

2.特許情報分析の目的と種類の確認(2.2)
  →図10、表4、表5、表13を用いて確認

  改訂版前はパテントマップを作ってから3C分析など。
  改訂後はパテントマップ作成前に分析を行ってマップを作成すると理解が深まる。

  この会社のポジション確認
  図10:②新規用途探索(ニーズ)
  表4:②新規用途探索(ニーズ)、③新規技術開発(シーズ)、④新規参入分析
  表5:市場開拓(新規市場×既存技術)
  表13:新規用途探索(ニーズ)、③新規技術開発(シーズ)、④新規参入分析

3.分析設計と母集団の設定(2.5.2)
  →予備検索によるアタリ分析
  →分析設計と母集団設定

  FI①B64C39/02:垂直飛行体
  FI②A47G29/12:宅配ボックス

  1) 2007年以降の特許を見る。

   ①で出願人ポジションマップ(X軸:最高価値、Y軸:
   マップを見ると、ヒロボー、ヤマハ発動機が強い。
   GoProなどは見えていない。DJIは?
   件数ではボーイングが多いが、内容はNAV。

   ②で出願人ポジションマップをみる
   日本宅配システム、パナソニックが強い。

4.パテントマップの読み解き方・深堀り方法(5.1.2)
  →特許分類による分析軸設定(2.5.3 Apple to Apple)
  →4つの視点に基づく分析

  1) ドローンと宅配ボックス両方やっている会社があるかどうかを確認する。
    まず(①+キーワード)and(②+キーワード)
    ※FI同士の掛け算になるので気持ち悪い人がいるかもしれない。
    たった3件しか出てこない。内2件は異なる。
    1件「無人飛行体による配送方法」ドーンコーラスが当たり。
    ⇒ただドーンコーラス自体がメジャーな会社ではないため、ここからの発展が無い。
  
  2) ドローンの開発も宅配ボックス関連の技術も実施している会社は?
    >出願人のandを取る。特許マップで確認。

    今回の改訂版では改訂前よりもコンパラマップの解説が厚くなっている。
    FI①と②を左右の軸、縦軸を出願人にしてマップを作成する。

    綺麗に左右に分かれるが、パナソニックがドローンを若干、セコムが宅配ボック    スを若干、中国電力が両方に少しづつ出願している。

    ⇒両方を積極的に出願しているメーカーは無い。

*質問:P94 Apple to Apple とは?
    同じ概念で比べようという意味以上ではないのでは?
    例えば、F03D7/06Aサボニウス型風車とF03D/04A回転数制御は概念が異なる。
    階層構造をきちんと考えて比較する。

  3) Fタームを使って出願の穴を解析していく。
    ドローンの①はFタームは3D140で解析されていない。パテントマップガイダンスで確認。

    宅配ボックスのFタームを見る。

    宅配ボックスの検索結果をダウンロードする。
    Fテーマの出現頻度を集計し、3K100でFターム濃度マップを作成。

    配達物:生鮮食品、牛乳が少ない。
    保冷庫等の冷凍手段を設けたもの:各社開発していない?
    構造:折り畳み自在の部材で保持する、が無い。

    ⇒生鮮食品関連の開発を行うとニーズがあるかもしれない。

*質問:特許調査について。
    ・サウジアラビアにファミリー特許があるかどうか。
     データベースまでは行きつけても、アラビア文字が判らない!
     画像認識でやろうとしても、フォントが異なると文字の見えが異なり苦労した。
    ・カザフスタンにファミリーがあるか。
     ユーラシア特許?

5.アイデア創出ワークショップ(7.2.2)
  →洗い出し軸の設定(パテントマップ, 利用者, 訴求点, 協業先)
  →アイデア記入シートの作成

  こちらはホワイトボードのアイデア記入シートをご覧ください。


第37回読書会1
第37回読書会3
第37回読書会2

第36回読書会レポート (11/19)



第36回読書会議事録
日時  :2016年11月19日19:00~21:00
場所  :人形町区民館
課題図書:ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力<新版> MBA (4) (日経ビジネス人文庫) 大津広一著
参加者 :@tparkmさん(発表)、@amuletさん、@sanukiya1さん、@kurumiusausaさん、@ama_sciさん、@rienovaさん、@tanatos0307

 今回の読書会は課題図書を読むのではなく、課題図書で紹介されていた「会社名からPL/BSの数字を推測する」と「PL/BSから会社名を当てる」という演習を実践しました。
 発表者のtparkmさん進行の元、以下の順番で演習を行いました。
(1)会社名からPL/BSの数字を推測する
Part1. 電機業界
 東京エレクトロンのPL/BSを見て数字に表れる特徴を確認した上で、シャープのPL/BSを想像する。
Part2. 医薬品業界
 ロート製薬のPL/BSを見て数字に表れる特徴を確認した上で、第一三共のPL/BSを想像する。
Part3. 小売業界
 大塚商会のPL/BSを見て数字に表れる特徴を確認した上で、良品計画のPL/BSを想像する。

(2)PL/BSから会社名を当てる
 3社のPL/BSを見、参加者で特徴的と思われる項目や数字について意見を交換しながら、会社名を当てていきました。人によって注目する数字が異なったり、意外な発見があったりとゲームのように楽しく進められました(3社とも正解が出ました!)。

 今回の課題図書の場合、単に中身を読むだけでは「そうなのか」で終わってしまいそうでしたが、本で書かれていたことと同じ演習を行うことで、書かれていることを体感することができたのではないかと思います。本当に楽しい回でした。

第35回読書会レポート (08/24)

第35回読書会議事録
日時  :2016年8月24日19:00-21:00
場所  :人形町区民館
課題図書:論文: 岡田吉美et al.「失われた20年」に日本企業が取得した特許の価値の検証 一橋ビジネスレビュー 2016 Spring (63巻4号) P72-91
参加者 ::@tparkmさん(発表)、@amuletさん、@sanukiya1さん、@kurumiusausaさん、@ama_sci

議論の抜粋

・クレームが年々長くなるのはなぜか。→改良発明が多いので、既出の構造を説明してから発明要素に入るので必然的に長くなる。

・会社、業界によって、クレームの長さ、従属項の作り方は違う。外国出願の場合、その国の法制に合わせるので、変えざる得ない。

・ドイツと日本の居住者の特許のクレーム長さの時価変化は大きく、増加の一途をたどっている。→これは言語の構造上の問題ではないか、まだ読書会では未解決。

・「クレーム長さの自然対数」と「その頻度」、および「(出願人前方引用数+1)の自然対数」を示した表を参照。
→クレーム長さは当該特許の前方引用数に対して平均的にはあまり影響を与えないが、クレーム長さが短い発明の前方引用数は、長いものに対して分散が大きくなっている。

・20世紀までは日本でも画期的な発明がなされていた。
ウォークマン、デジタルカメラ、液晶テレビなど

・近年は高度な技術で開発されるものが少ない。
iPod,iPhone、ポケモンGoなど、いずれも日本発ではない

・液晶など日本の得意分野も他のアジア企業に機会を奪われている。

・そもそも論として他の国々の方が、人件費が安かったり、税制優遇処置がとられていたり、起業する条件が日本に比べ各段に優位であることは見逃せない。

・日本では(アップルのような)ベンチャーが育ちにくい。

・日本でも企業買収が行われているが、まだ慣れていない(高く買いすぎているのではないか)。

・非特許文献は何か指標になるのか→非特許文献をよく使う分野がある、そこでは価値を見出すことができるだろう。米国などは非特許文献が多いが日本はまだ少ないという現状がある。

・そもそも引用特許文献は的確に選ばれているのか
→自社特許を避けてストーリー性を持って引用している場合がある。
→競業他社を引用して、自社発明の優位性を証明?している場合もある。
→改良発明であることを示すためにあえて自社特許を引用している場合もある(→発明者にちゃんと訊かない(知財部で調べない)とすでに出願した発明と同じものを提案することがある)。
→知財部で適当に検索して引用している場合もある。いずれにしろ、引用文献を記載することを義務付けられたのは2001年からなので、まだ慣れていないのだろう。

・引用特許文献は意味があるのか、ということになると、特許公開公報自体意味があるのか、ということにもなりかねない。そもそも出願明細書は外注している場合が多く、レベルも様々である。公開された公文書という認識さえあれば、引用特許文献にも意味はあり、その特許文献を評価する指標と成り得ると考えた方が妥当ではないか




20160824

第34回読書会レポート (07/10)


第34回読書会議事録
日時  :2016年7月10日14:00-17:00
課題図書:内田 和成 編著「ゲーム・チェンジャーの競争戦略 ―ルール、相手、土俵を変える」
参加者 :@tanatos0307さん(1-3章発表)、@tparkmさん(4-6章発表)、@amuletさん、@yng4さん、@shun5_fさん、@sanukiya1さん、@rienovaさん、@akikoka(議事)

今回の読書会では、知財から離れて経営戦略に関する本を課題図書にしました。読書会では初の試みとして、参加者が戦略分析のワークを行いました。

読書会の前半では、発表者の方から各章の概要をご説明いただきました。参加者からは、以下のような意見がでました。
・本書では知財戦略について言及がないが、特許を取得して新規参入を阻止することが考えられる
・アクションカメラについては、カメラのマウントが独特な形状になっており、これを意匠出願している。マウントのおかげで車体、人体など様々な箇所への取り付けが可能であり、他社との差別化要因になっている。
・形のある製品であれば、形状で参入障壁を築くことができる。予備校やICT企業など形のないサービスを提供している場合、障壁の作り方が難しい。

読書会の後半では、発表者のtparkmさんの提案で戦略分析のワークを行いました。本書に登場した企業のケース、その他のケースを参加者各自が選択し、ビジネスモデルキャンバス(http://businessmodelgeneration.com/canvas/bmc?_ga=1.43645989.1879935305.1468156706)に書き込んでいきました。完成後に発表して他の参加者と議論を行いました。書籍で読むだけでなく、自分で考えて書き出すという過程を経たため、より深い議論ができたと思います。

最後には、電力自由化をケースにして、各自が新規参入する企業の戦略を考えました。難易度の高いテーマのように思いましたが、海外で発電を行い日本に送電することによって発電の原価を下げる。家庭内で一番消費電力の高い冷蔵庫を省エネ型にして、省エネ冷蔵庫を購入した場合に電気料金の値下げを行うなどの意見が出ました。

個人的な感想ですが、日頃は特許実務と育児に追われて視野が狭くなっている自分にとってはとても刺激的な会でした。でも会の雰囲気自体は和やかで、気軽に発言できます。知財や経営戦略に関心のある方は、ぜひご参加ください。

以上

IMG_2971ぼかし小-201607

第33回読書会レポート (06/08)

第33回読書会議事録
  日時  :2016年6月8日19:00-21:00
  場所  :人形町区民館 和室 5号室和室
  課題図書:課題図書の範囲  技術を武器にする経営-日本企業に必要なMOTとは何か
       
第6章~以降全部

  参加者 :
@kurumiusausaさん(発表者)、@amuletさん、@tparkmさん、@yng4さん、@ama_sciさん、@marunire(議事)



<第6章> 技術の大きな流れを俯瞰する

1. 科学の本質的動向を把握する(第5章 1. と同様)
・本質的動向はどうやって把握する?
 Ex)CCD(スミア)とCMOS (S/N)の技術的な向上についてどちらにかけるか。
 時間をかければ解決できると踏んでた東芝が勝ち。
 でも、用途によってCCDは生き残っている。会社としてソニーはCMOSに乗り換えて生き残っている。
・トレンドマップの作製、(3-5年の技術的傾向)この時点にいますよと株主とかに説明する。作ることがアリバイをつくるため。
 営業、経営企画とかが作っている。
・ Ex)メカシャッター開発とか、
・ Ex)マーケットTOP企業はすきまなく抑えること大切。ごみでも埋めてないところに埋めるという姿勢でもれなく出願する。
・ Ex)特許マップから開発途中か、上市するのかわかる。発明の課題のシフトから信頼性、検査など変遷をディテクトする。
・ 審査請求3年で動向判断するのか??-> 特許ポートフォリオで判断する。このブロックはやる。やらないと判断。PCTの調査報告で判断。
・ 出願前調査をやるよりは、PCTの国際調査をやった方がトータル安い。化学の分野はロシアで審査する。
・ 中小企業は出願前調査やらないので、PCTをお勧めすること多い。パテントスコア上がる。早期審査する。IDS英文書類として出せる。
4. これらを踏まえて自社の目指すべき方向を構想 = 技術の俯瞰図 (p.83~) 
・ 利益重視で市場を押さえる目的で俯瞰図利用。船、飛行機の要衝を抑える。シンガポールとか。。

<第8章> コンセプト創造からすべては始まる
いいコンセプトとは? (p.110~)
・ リモートロックは、一般家庭でなく不動産屋に売れた。コンセプトと違うところで売れた。
・ いいコンセプトは最初に出すときわからない。コンセプトを創出して市場にインパクト与える。
・ ニーズとシーズとの結びつけ:一般ユーザが困らないとわからない。その辺の高校生に聞け。

<第12章> 最初のイノベーションの後が勝負
・ 初心に帰る 経験者と未経験者の選別方法 簡単な言葉で書く。
・ イノベーションが続くこと大切。クウォーツ->電波時計の変遷など、、
・ ASMLの戦略 ステッパーの自動キャリブレーション機能
・ 携帯電話のカメラ 2mmでできると言われる。ばかをいう人がいないと進化しない。
・ HONDAの運動会 どれだけ社員が遊んでいるのか。へんな人が入りにくい日本企業。


20160608

第32回読書会レポート (05/23)

日時:2016年5月23日19:00~21:00
場所:京橋区民館
課題図書:
技術を武器にする経営~日本企業に必要なMOTとは何か~ 第1章~第5章

以下、主な論点のみ記載します。

第1章
イノベーションプロセスの三段階(①筋のいい技術を育てる②市場への出口を作る③社会を動かす)について

・①~③をなしたら、同じカテゴリの技術に邁進しようとするのが日本の問題ではないか。
あちらこちらに狼煙のように異なるカテゴリの技術を立ち上げればよいのかもしれない。

・ソニーのベータは筋のよい技術ではなかったのか。
それが負けたのは、技術経営の限界だったのではないか。

・VHSは性能的にはベータに劣っていると言われている。
VHSは筋が悪い技術であっても市場では勝った。
筋のよい技術云々とは違うシナリオでベータは負けた。読んでいてそこがひっかかった。

・ベータもガラパゴス携帯もニッチな市場では定着している。
これは失敗とまではいえないのでは?
ただし、マスメーカがそこに手を出したのは間違い。結局、選択と集中の話になるかもしれない。

・結局、「筋のよい技術」とは何か?大いに疑問が残る。

第3章
筋のいい技術が育つ環境について

・総合電機メーカーのH社は選択と集中とで生き残っている。
切り離された部署はどこかの企業に買われるケースが多い。人材が路頭に迷うことが少ない。

・総合家電メーカーのS社は液晶に選択と集中とをしたのになぜ失敗したのか。
工場への投資額が台湾メーカーより少なかった。
 自社製品への供給を優先させてしまったため、他社がS社とは別の会社での調達に走ってしまったのも原因の一つと言われている。

第4章
アウトソーシングの危険性について

・「多くの技術者のメインの仕事が『手配だけ』になってしまうことである」と本書では記載されている。
こうしたアウトソーシングの危険性については、皆が気づいているという意見と気づいていないという意見があった。
某社ではずいぶん前から技術の空洞化が進んでいるという話がある。

・結局、技術の継承より経済性が優先され、アウトソーシングの危険性については目をつぶられることになるのではないか。

以上

第31回読書会レポート (02/14)


  日時  :2016年2月14日13:30~16:45
  場所  :堀留町区民館 2号室洋室
  課題図書:ぼくらの地球規模イノベーション戦略



前半
本の構成として第1~4章は菅谷氏の人となりや会社の経緯等、歴史を振り返る部分である。各自の感想をまとめて記載する。

菅谷氏について
・かなり変わっているが、それ故に学校で目立つようなタイプではなかったのではないか?

会社について
・インターネット設定ツールを軌道に乗せた後、そこからスマホ・タブレットに商売を完全に切り替えたところは他と違う。通常のベンチャーは特定の技術・製品に固執してダメになるケースが多い。
・社員平均年齢30歳ちょっとで平均年収500万円はかなり良い。ただし文章の中にも「ブラック」な体質は見え隠れする。

九州、佐賀について
・九州の大学に入るのはほとんど九州か近隣の山口、四国出身者であって、菅谷氏のような関東、関西から来るのは珍しい。就職先も九州内を希望する傾向が強い。
・佐賀発祥のベンチャー企業は今まで聞いたことがない。
・佐賀には他に有望な企業がほとんどないので、辞めたくてもやめられないのでは?
・ただ九州では残業が10時頃になっただけでも「ブラック」の風評が立つことはある。


第5章
2の佐賀県の全県立高校生へのタブレット導入については、機器購入(5万円)が義務付けられた、初期インストールを学生が一斉に行って回線がつながらなくなった、1年契約のため学期終了時にソフトの破棄が求められた等、かなりの問題点が指摘された。しかしながらその件については述べられていない。

「技術を武器にする経営 技術を武器にする経営」に書かれていた、イノベーションを起こす企業の条件(「普及までの持続性」「破壊行為の継続性」)に合致している。

第6章
2の特許資産規模ランキングについて、パテントリザルトの評価方法では優先権主張や分割出願等、出願人がアクションをすればするほどスコアが上がるような仕組みで特許活動の活発さを示す指標になっている。「特許に真面目に取り組む企業」とは言えても、特許の資産価値を示す指標にはなってないと思われる。

出願傾向として、NTT東日本が出資した2007年頃から出願件数が増加している。。ただし2011~12年のみ菅谷氏個人を出願人とした出願が多くなっている。これは現代理人の小木弁理士の兼ね合いがあるのではなかろうか?実はこの小木氏も相当のやり手ではなかろうか?

共同出願が少ないのはベンチャーとしては珍しい。

以上



第31回

第30回読書会レポート (01/30)



第30回読書会議事録
  日時  :2016年1月30日15:00~17:00
  場所  :堀留町区民館 1号室洋室
  課題図書:破綻する特許 第8章~第12章
  参加者 :
@tparkmさん(発表者)@amuletさん、@rienovaさん、@tanatos0307さん、Hkさん(議事)



第8章 中小の発明者
・価値のある出願について
  多数の発明を出願すると、一定の割合で良い発明が含まれている。
→ 良い発明をする発明者(またはグループ)は決まっているのではないか?やはり、筋の良いテーマを設定し、うまいアプローチをできる人が多くの発明を提案するようである。
→ ブレインストーミングを行ってアイデアを探す。絞込みを多数決で行うと、平凡なものが残る傾向がある。一方、上司の意見などで決定されるのも好ましくない。本人以外の賛同者がいるかどうかで判断している。
→ ネガティブな意見もOKとするやり方を採用する場合がある。そうすることで現実的なアイデアに収束する。ネガティブな意見は、単に否定するだけではなく、対案を出すことが重要である。また、特定の課題の解決など、目的意識を共有することで、議論が収束しやすい。ファシリテータの役割も大きい。

・中小企業の出願について
→ 特許庁の資料の大企業の割合0.3%について、分析の前提として企業数で見るのは相応しくない。従業員数でいうと大企業は全体の約30%となる。(2015年統計は以下)
     http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chushoKigyouZentai9wari.pdf
→ 割合が30%だとしても88%の特許出願は多く、やはり大企業が大多数の特許を出願している。
→ 中小企業は、予算の問題や、競合・市場の状況が、大企業とは違うことから出願数に対するインセンティブも異なる。
→ 最近では、大企業との共同研究・共同開発の前に出願をしたり、ファンドから融資を得るために特許が必要な場合もあり、そうした目的で出願する中小企業もある。

第9章
・著者が言うソフトウェア特許には、ビジネスモデル特許も含まれていないか?

・ビジネスモデル特許について
→ ビジネスモデル特許が特許として認められるようになった当時は、一時ブームになり、質の悪い出願もあった。
→ 大企業の多くは、(ビジネスモデル特許が不要と思われる業種でも)ビジネスモデル特許を出願していた。
→ (将来が読めないことから)ビジネスモデル特許を認める制度がある以上は、出願しないことでリスクを負うことはできないと判断し、出願するしかなかったという側面もある。
→ 出願はしたが、実際に中間処理をした記憶はない。(審査請求しなかったものと思われる。)ビジネスモデル特許は2000年頃までの出願が多く、当時は審査請求期間が7年だった。その間にビジネスモデル特許の有用性がある程度わかってきたため、不要と判断されるようになったものと思われる。

・ソフトウェア特許について
→ 特にファームウェアの特許は、侵害発見が難しい。また、侵害があったとしてもアップデートで一瞬で回避できてしまうため、損害賠償額が多くなりにくい。
→ それでも出願するのは、出願することによる安心感や、牽制効果を狙ってのことと思われる。
→ 単なるアイデアでは侵害発見が難しいため、侵害品の判別ができるような限定をすることがあるが、その限定のため技術の進歩によって権利行使が難しくなることもある。

・多数の特許で技術を保護することについて
→ 他社の参入を防げたことが、特許のおかげであるのか、その技術に魅力がなかったのか、判断が難しい。他社が代替技術を使っていることも多々ある。

・技術の守りすぎによって、市場が大きくならないというジレンマもある。
→ 3Dプリンタは基本特許が切れてから市場が大きくなった。
→ 反射型液晶はキャノンが出願していたが、特許が切れてから、使われだした。
→ SEDは、キャノンが特許網を構築したため、製造設備が全て特注(=コスト高)となり、参入企業が多い液晶とコスト勝負できなくなった。
・これらとは逆の戦略がオープンクローズ戦略となる。
→ トヨタは燃料電池の特許を(期限付きで)無償提供する戦略をとっているが、うまく  いっていないようだ。ライセンス期限や全ての技術が対象ではない点が問題かも?

第10章
・予見可能性、裁判所の判断のゆらぎについて
→ 適切な証拠を準備し、説得力のある主張をした方が勝つ。弁護士の実力で決まる面もある。
→ 個別事案的に、悪意や瑕疵の有無などによって権利が制限されることは、とりわけ問題ではないと思われる。

・権利範囲を広く解釈しようとすることについて
→ トロールの問題のように見える。まともな企業どうしの交渉では不合理な結論になることは少ない。
→ マークマンヒアリングだけを実施するのはどうか?
  → イ号がないと判断できないのではないか?

・審査と侵害で、権利範囲の解釈は変わるし、同じ審査でも数年で基準が変わる。また、審査官に よってもぶれがある。

・数年後の技術の進歩を予測してクレームを作るのにも限界がある。
→ カーナビの特許出願があるが、車載限定がほとんどで、現在のスマホのナビをカバーできていなかった。(パイオニアvsナビタイムの訴訟)
→ 実施可能要件があるため、実施できそうにないクレームを当時は作れなかった。

・公示機能のグレーゾーンは、特許固有の問題ではないと思われる。
→ 物権はともかく、債権や契約書でグレーなものが多い。

第11章
・補正の制限について
→ 著者は継続出願も含めて制限が必要であると意図しているかもしれない。
→ 現在の米国特許制度では、諦めずに資金があれば、いつか登録できるという感じである。粘ることで、裁判官が変わったタイミングなどで特許になることも・・・。

・最高裁判決の影響で、CAFCが判決を出さなくなった。=地裁に差し戻すようになった。
→ トライアルも再度行うため、あまり良いことがない。弁護士だけが潤っている・・・。裁判をやったら負けである。


・中所企業活性化のためのキャラバン隊の活動がある。
→ 2年で20件(20社)の実績。需要がない?
→ 企業経験がない弁理士では、コンサルをやるには研修が不十分な感もある。

第12章
・論点の繰り返しのため、議論なし。

以上




第29回読書会レポート(11/27)

第29回読書会レポート(11/27)

日時:2015年11月27日19:00~21:00
場所:京橋区民館
課題図書・範囲:
破綻する特許(ベッセン&モイラー) 第6章・第7章



参加者:KMDさん(第6章発表者)、amuletさん(第7章発表者)、tanatos0307さん、shun5_fさん、yng4さん、ARSUさん、tparkm(記録)

夕方冷え始めましたが、快適な区民館での読書会でした。

議論された内容を簡単に記します。

第6章 紛争のコスト

・化学と製薬業界以外は特許制度は負のインセンティブがあるという点(P.159,図6.5参照)を、現在の特許制度が崩壊している根拠としている。しかし日本では業界に関係なく正の相関があるというデータも出ている(例えば、5.知的財産権の取得による効果 - 中小企業庁 http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h21/h21/html/k2350000.html)。感覚としては本書のデータが腑に落ちる。
・R&D支出が高いほど訴えられる率が高くなることを述べているが(P164)、R&D比率が高ければ新製品が発売されることも多くなり結果として製品が特許権者の目に触れる機会が多くなってきているからではないのか。
・また近年特許訴訟が多くなってきているのもITの発達により他社製品の技術がWeb等で比較的容易に知ることが出来るのも原因かもしれない。
・ビジネス上のコスト(P.156,表6.2)で言えば、特許侵害訴訟の中央値は290万ドルでそれほど高額ではない。しかし平均値が2870万ドルと高いのは、少ない高額賠償金訴訟があるためだろう。
・大企業に比べ中小企業が訴えられない(P.162,表6.3)のはうまくやっている訳でなく、単純に製品が特許権者の目に留まりにくいことと、訴訟費用はほぼ一定であればより高額の賠償金を取れる大企業が優先にされているためではないか。

第7章 特許の公示機能はどれくらい重要なのか?

・著者は特許の公示機能が破綻していることを言いたいために、結論ありきで論述しているように見える。例えば、2000年のUS特許法改正により原則全ての出願は公開される(国内のみの出願であれば非公開も可能)されることになったことや、MarkMan判決により全くの素人である陪審員ではなく法律専門家である裁判官がクレーム解釈をすることになったことで公示機能は改善されているはずであるが、この点についての言及はない。またデータの検証がきちんとされていないもの(例えばP.173,表7.1)もある。
・化学と製薬業界が特別という話は頻繁に出てくる。
・公示機能の低下以外の要因を否定しているが、実際にはトロール訴訟の増加が特許侵害訴訟の一因になっているのではないか(この本が執筆された時期を過ぎているが、2013年には67%がNPEの提訴であるというデータもある。「米国における知的財産訴訟制度(特許訴訟制度)の調査結果(報告)法務省大臣官房司法法制部」http://www.moj.go.jp/content/001142280.pdfのP8)
・ソフトウエア技術が無効になる確率が低い(P.176,表7.2)のが興味深い。無効判断は地裁では裁判官がサマリー・ジャッジメントで無効とするか陪審が評決判断するため、ソフトウェアのように判りにくい(フィジカルトランスレーション出来ない)ものは無効判断がしにくいのではないか?
P.179,表7.4で電子業界が訴訟率の増え方が他の業界に比べて少ない。この電子業界というのが半導体業界とするなら、そもそも購入が難しい製品であるためかもしれない。ただしダミー会社を使って製品を購入することをビジネスにしている会社もある。
・RIMや初期のMicrosoft(共に特許訴訟で痛い目を見ている)のようにベンチャー企業は特許クリアランスをおろそかにすることが多くこれによって特許訴訟に巻き込まれることが多いようだ。逆に大企業はクリアランスは(程度の差はあれ)行っているが、実際にはクリアランスの範囲で訴えられることは少なく、トロールに関連性の薄い特許で訴えられることが多くなる。
・この章の話とは異なるが、特許が商品の差別化になっている例は少ないのではないか。営業が判っていない?


第29回
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。