第42回読書会レポート (11/02)



第42回知財系読書会
日時:2017年11月2日(木) 19:00-21:00
場所:京橋区民館
課題図書:
  探索戦略の迷走―富士フイルムとコダックの分岐点―
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/amr/advpub/0/advpub_0170512a/_pdf
 
  二刀流組織からみた富士フイルムの企業変貌プロセス
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/amr/16/1/16_0161116a/_article/-char/ja/ )

参加者:
東京支部@京橋区民館:maruokaさん(主担当)、tparkmさん(副担当)、kawamuraさん、yng4さん、ama_sciさん、tanatosさん、amulet(記録)
中部支部:KMDさん

今回初めて、スカイプでの遠隔参加(音声のみ)が実現しました。
KMDさんとリアルで顔を合わせたことのあるメンバーが多かったこともあり、スムーズに会話が弾みました。

いつも以上に、議事録に書けないオフレコネタ(裏事情等)が多く登場しました。
興味のある方は、是非リアルで御参加下さい。
 
・富士フイルムの組織、事業構造等
近年売上高が急拡大した理由の一つは、富士ゼロックスを連結対象にしたこと。
これだけで、売上高が倍近くに増えている。
 
・コダックの現状
2012年に経営破綻した。
現在のコダック(新生コダック)は、別法人。
  コダックジャパンの主力事業は、オンデマンド出版等の大型印刷装置。

・探索戦略の迷走―富士フイルムとコダックの分岐点― 図7のグラフについて
  筆者が指摘する通り、富士フイルムでは1998年以降探索分野の出願が急激に伸びている。
  実は、この時期には富士フイルム全体の出願が延びており、探索分野だけが突出して伸びたわけではない。さらに、富士フイルムだけでなく、日本企業全体の出願が増加した時期でもある。
 
・探索戦略の迷走―富士フイルムとコダックの分岐点― 図10のグラフについて
コダックの医療部門の製品は、X線用のフイルムであり、医療機器事業は無かった。
X線のデジタル化に伴い、フイルム市場が消滅したので、撤退するしかなかったと思われる。
 
・富士フイルムとコダックとを対比して語られることが多い。
富士フイルムとコニカミノルタのように、事業転換に成功して活動している企業同士を比べた方が面白い結果が出るのではないか。



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第42回知財系読書会開催通知

第42回知財系読書会開催

1.課題図書
論文1:探索戦略の迷走―富士フイルムとコダックの分岐点―
J-stageリンク

論文2:二刀流組織からみた富士フイルムの企業変貌プロセス」
J-stageリンク


2.範囲
論文1がメイン、補完的に論文2を会のメンバーが説明してくれます。


3.形式
今回は論文なので、みなさんが自由に意見を交換するという感じかな。


4.日時
2017年11月2日 19:00~21:00


5.場所
京橋区民館 和室 7号室和室
◆リンク◆

アクセス : 東京メトロ銀座線京橋駅下車6番出口 徒歩2分
都営地下鉄浅草線宝町駅A5・A6番出口 徒歩2分


会員以外で参加を希望される方は、コメントに記入するか以下のメルアドまでご連絡ください。

事務局連絡先:marunire@yahoo.co.jp
題名を「第42回読書会」としてください。

第41回読書会レポート (7/22)



第41回知財系読書会議事録
日時:2017年7月22日(金) 19:00~21:00
場所:佃区民館
課題図書:楽しく学べる「知財」入門
参加者:inapon_kさん、iizukaさん、kawamuraさん、ienaiさん
yng4さん、ama_sciさん、amulet(記録)

著者のinapon_kさん、こと稲穂健市さん御自ら参加下さいました。
いつもの顔ぶれは都合が付かない人が多かったのですが、初参加の方がinapon_kさん含めて4人も来て下さり、一味違う読書会でした。

初顔合わせの方が多いので、まずは自己紹介から。

その後、課題図書から離れたり、戻ったりしながら、ほぼ知財系四方山話。

・JASRACが徴収しているお金は、どこにいくのか。
・アーティストさんが、「払わなくて良いよ」と言ってくれたら済む話なのか?
・独自アレンジをしても、JASRACへの支払いは必要なのか?
(知財用語でいえば著作権と、著作隣接権と、同一性保持権の話)

・正当な「引用」と、パクリとの境界は、どこにあるのか。

・ネットトラブルを避ける方策。

そして、、、課題図書出版裏話いろいろ。
たとえば、本書は初稿と最終稿とでは、構成が大幅に異なるそうです。
読者を惹きつけて、楽しく読み通して貰うための工夫、沢山の人に読んで貰うための工夫等が、随所で行われていることが判りました。
今回は掲載を見送ったネタ、熟成中のネタ等も、まだまだあるようで、次回作にも期待です。

「知財系読書会」といいつつも、実は普段は特許に偏っていたことに気付かされた読書会でもありました。



第40回読書会レポート (7/7)




第40回知財系読書会議事録
日時:2017年7月7日(金) 19:00~21:00
場所:京橋区民館
参加者:4名


1.議事録
はじめに
・一般向け入門書だが業界的には耳が痛いことが書いてあるのでは?(納得できる感じ)
・知財コミュニケーター⇒いい言葉だと思う。
・一般の人は、特許さえとれば問題ないという認識。特許庁や弁理士会がもっと正しいアナウンスをすべきでは。
・コミュニケーション能力⇒情報は双方向で行うもの。
・知的財産管理技能検定⇒かなりべた褒め。


第1章 特許出願は「アイディアを盗んでください」と全世界に宣言すること
・出願=アイディアの公開ということをここまで強調した本はないのでは。
・公開することの代償としての権利付与。逆に言えば書いていないことは守られないということ。
・発明者の立場からすると、公開公報に名前が書いてあると嬉しかったりする。
・一定以上の規模の企業でないと(特に知財部がないところ)、公開の意味が分からない。
・各国での審査状況・実務が異なることも理解されていない。
・外から技術を手に入れて活用する⇒手に入れて、権利を取れて、製品化できているのであれば特許制度を実現していることになるのでは。ただ一方でどうなのかという意見も。
・パクられるのを前提としてダミー情報を入れつつ出願をすることも。化学分野だと敢えて開示しない情報は多い。
・所謂「発明おじさん」はもうかっていないことは公知では。
・パテントスコアでの上位に食い込むよう推奨?する大企業もある。特に中小企業は特許を持っていると企業イメージも良くなる。パテントトロールのターゲットになり難いというメリットもある。が、儲かっているかどうかは別次元。
・特許出願の件数が知財部のノルマになっているところもある。ただ技術者はノルマを課さないとやらない(発明⇒届出⇒出願というクセがついていない)。
・C社は米国での権利を大量に持っているので、トロールがこない(やり難い)。一方、同業他社のE社はトロールのターゲットになり易い。上位に入っている企業の中で、S社外はトロールがこないらしい。なおS社は失敗するとすぐに飛ばされるため、短期的な戦略になり易い。負け試合になると人が変わるので、引き継ぎができていない。
・総合電機メーカーはIT投資(インフラ)にシフト。
・函館:バスとタクシーの相乗りの社会実験をしている。地方都市で、アプリで情報管理。


第2章 アイディアは「見せない、出さない、話さない」
・見せた瞬間に腐ることには同意できない部分も、アイディアを他人に見せてディスカッションしてブラッシュアップすることもある。発明提案書を書いている中で発明がでてくることもある。誰に開示するかが重要。クラウドファンディングで公開した方が良いアイディアが集まることも。
・特許出願前に発売やオープンにしてしまうことは中小企業だとよくある。
・タクシー以外でも居酒屋や電車でも「CONFIDENTIAL」表示のある書類を堂々と読んでいる人もいる。
・技術者の他社特許分析⇒対応。特許情報の活用という一面もある。
・契約は大事。海外企業相手の場合、裁判管轄は重要。

第3章
・個人発明家vsアップルの訴訟。成功報酬はどれくらいだったのだろう。

第4章
・機械化したのであれば十分に発明になるのでは。そんなにアップルは悪者?

その他(第5章以降は時間切れのためカット)


2.感想
伊右衛門がいいのかコカ・コーラがいいのかという結論は出ませんでしたが、「必ずしもこちらが正しい」というのではない気がしました。
脱線しつつも興味深い話が聞け、楽しかったです。

以上




第41回知財系読書会開催

1.課題図書
稲穂健市『楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書) 』
◆リンク◆

2.範囲
  一応全章

3.ゲスト
 作者の稲穂健市さんが、ご参加くださいますので、感想や意見を自由な感じで議論していきたいと思います。
 初めての方でもOKです。どうぞ、ご連絡ください。

4.日時
2017年7月21日 19:00-21:00

5.場所
中央区佃区民館
◆リンク◆
最寄り駅
・東京メトロ有楽町線または都営地下鉄大江戸線月島駅下車4番出口 徒歩1分
・都バス「門33亀戸駅-豊海水産埠頭」月島駅下車 徒歩2分

会員以外で参加を希望される方は、コメントに記入するか以下のメルアドまでご連絡ください。

事務局連絡先:marunire@yahoo.co.jp
題名を「第41回読書会」としてください。

第40回知財系読書会

1.課題図書
『レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?―特許・知財の最新常識―』
◇リンク◇

2.範囲 本書全般
はじめに「知財」は本当に、あなたに関係ないものですか?
第1章 特許出願は「アイデアを盗んでください」と、全世界に宣言すること
第2章 アイデアは「見せない、出さない、話さない」
第3章 知財の法廷に、大岡越前はいない
第4章 アイデアの「現場」に魔の手が迫る
第5章 『知財コミュニケーション力」という武器
第6章 アイデアの「絶対領域」で勝利をつかめ!

3.発表者
@ama_sci
本書には、どっちが賢いかの結論は示されていないので、各自で本書を読んできたことを前提として、どっちが賢いかをディスカッションしたら面白そうというネタです。
ですから、私が一方的に話すというのではなく、コカ・コーラ派と伊右衛門派で議論できたら面白いと考えています。

4.日程
7月7日(日)19:00~21:00

5.開催場所
京橋区民館 和室 7号室和室
住所 : 京橋2丁目6番7号
TEL : 03-3561-6340
アクセス : 東京メトロ銀座線京橋駅下車6番出口 徒歩2分
都営地下鉄浅草線宝町駅A5・A6番出口 徒歩2分
中央区コミュニティバス(江戸バス)
[北循環]八重洲通り西5番 10分程

◇リンク◇

※メールでご連絡ください。
事務局連絡先:marunire@yahoo.co.jp
題名を「第40回読書会」としてください。
また、ここのコメントに記入していただいても結構です。
(ハンドル名で結構です)

第39回読書会レポート (4/30)


第39回知財系読書会議事録
日時;2017年4月30日15:00~17:00
場所:京橋区民館
参加者:6名

1.本書の第2回目、最終回です。第4章から最終章までをレジュメを参考にしながら読みました。
(1)第4章
クラウド型への移行について話題となりました。特に、ある機能を実現するために、その機能をクラウドコンピューティングとエッジコンピューティングとのどちらで実現させるかの判断が難しいという意見が出ました。
また、AIの活用、特に、AIが特許明細書を書けるようになるのかということについても話題となりました。いろいろな意見が出ましたが、実施例は書けるようになるが、上位概念化を伴うクレームについては難しいという意見が大勢でした。他には、IOTの特許が多く出願されていることやアマゾンの離職率の高さが話題となりました。
(2)第5章
ユーザが経営者となることでUXビジネスができるという点に疑問が投げかけられました。これは、ユーザは互いに均一な思考を持つものではなく異なる思考を持つものである、つまり、ユーザは色々なので、必ずしもモンベルの例のようにうまくいくものではないと考えられることに基づいています。
(3)第6章
行政への不満が多く記載されていることについて、そういう不満を本に記載しても仕方が無いのではという意見が多く出されました。この点については、作者の真面目な性格が滲み出ているのではないかという意見も出ました。
UXリーダーについては、日本企業を経験させてから外国企業を経験させることでUXリーダーが育つのではないかという意見が出ました。何が欲しいと聞かれたときに「これが欲しい。」と言える人がUXリーダーになれる人なのではないかという意見が出ました。こうしたUXリーダーについて議論の中で、アメリカで成功した銀行口座(1ドル未満を切り上げて引き落とし、切り上げた1ドル未満の部分は貯蓄するという預金口座)の例やGE社のジェットエンジンから得られたデータを活用してのビジネス(航空機を飛ばしたときのデータを収集して効率の良い飛行を提案)から、こうした発想ができる人がUXリーダーではないかという意見が出されました

2.感想
 GW前に緊急の仕事が入ってしまい、今回は時間が取れず、本を流し読みした程度で参加しました。議論について行けるか不安がありましたが、レジュメや他の参加者の方の議論に引っ張られる形でなんとかついて行くことができ、ほっとしました。
今回開始前に早めに集まっての茶話会が開催されました。取り上げる本から離れた世間話もでき、非常に楽しいひとときでした。コーヒー、お菓子を準備して頂いた方、ありがとうございました。



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